赤ちゃんを布団のダニからまもる6つの対策!
家中に生息するダニですが、なかでも数が多い場所のひとつが「布団」です。布団は温度や湿度、栄養などダニにとっては最高の環境で、1㎡あたり約10万匹ともいわれます。もちろん赤ちゃんの布団も例外ではありませんので、しっかり対策することが大切です。
ここでは特に布団のダニ対策として、私が子育て教室で習って実践したことなどを中心にまとめています。
赤ちゃん布団のダニ対策の基本は掃除機をかけること!

ダニ対策の基本は掃除機がけです。今からすぐにでもできる方法です。
これで布団表面のダニそのものはもちろん、ダニの死骸やフン、そしてダニの栄養になる皮脂や髪の毛、フケなどを取り除きます。
- こまめに敷布団だけでなく掛布団、毛布、枕にもしっかりとかけてください。
- ダニは繊維に絡みついているので、縦、横の両方向からゆっくりじっくりと。
- ダニは栄養源が多い頭の近く枕周辺に集まる傾向がありまので、特に重点的に。頭の部分にはタオルを敷いておいて毎日取り換えるようにすると掃除が楽です。
布団に掃除機をかけると、生地を吸い込んでしまってやりにくいものです。
布団用の掃除機が発売されていますが、今の掃除機に市販の布団専用のノズルを取り付けることでスムーズにかけられるようになります。また生地の傷みも防げます。
専用ノズルがないときは、通常のノズルにストッキングをかぶせるとかけやすくなりますよ。
布団に掃除機をかけても表面近くのダニが取れるだけで、繊維の奥のダニにはあまり効果がありません。しかし、奥にいるダニは赤ちゃんには直接的な影響は少ないので、神経質にならなくて大丈夫です。
赤ちゃん布団の奥、内部のダニ対策は別の方法で実施しましょう。
ダニ捕獲シートで手軽に対策、しかも効果的。

「ダニ捕獲シート」は、イメージとしてはゴキブリホイホイのダニ版のうようなものです。
捕獲シートを赤ちゃんの布団の下などに置いておくと、周囲に生息しているダニが、じわじわと寄ってきてシートに中へと誘いこまれてゆき、やがて死滅します。
ダニがシートの中に移動するので、布団などにアレルギーや喘息の原因になるダニの死骸やフンが残らないことも大きなメリットです。布団以外にも、カーペットや畳、ソファー、押し入れの中など、置くだけでいろんな場所にも使えるので、手軽なダニ対策として便利です。
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赤ちゃん家庭には嬉しい経済的で気軽に使えるダニ捕獲シート
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特許技術でダニをミイラ化するワンランク上のダニ捕獲シート
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※「ダニ捕獲シート」とよく似た「ダニ避けシート」というものがありますが、こちらはダニを寄せ付けないようにする、いわゆる「虫よけ」です。ダニを退治するわけではないので「捕獲」の方がよいと思います。
ダニ対策には弱い布団の天日干し。効果的なのは布団乾燥機

天日干しには布団に含まれる湿気を無くしたり、日光の紫外線によって殺菌効果があったりと良い面もあるのですが、ダニ対策としては効果が弱いのです。もちろんやらないよりもやったほうが良いですが。
なぜなら、ダニは50度以上の熱を20分以上当てないと死滅しないからです。真夏の日中であれば、布団が50度以上になることもあるかもしれませんが、そのほかの時期では通常はありえません。年中発生するダニの対策としては弱いです。
布団干しの死角部分にはアイロンがけでトドメ
天日干しや布団乾燥機を使っても、布団の隅や縁、チャックの部分などは「死角」になって、ダニの避難場所になっている場合があります。
そんな赤ちゃん布団の死角部分にアイロンで高熱を当てることでダニ対策の効果が高まります。アイロンの後も掃除機をかけて死骸を取り除くことを忘れないようにしてください。
ちなみに、アイロンは赤ちゃんがの汗や涙、よだれで湿った布団を部分的にすぐ乾燥させ、ダニや雑菌を抑えられるので便利なアイテムです。
50度以上で布団を乾燥させる方法
ダニは布団の奥に多く生息していますので、布団表面だけでなく全体に50度以上の熱を行き届かせることが対策ポイントです!
黒色のビニール袋に入れて干す。
布団を熱を吸収しやすい黒色のビニール袋に布団を入れて干すと高温になります。ただビニール袋に入れるのが少々面倒です。寒い季節は当然ながら50度にはなりません。
炎天下の車内に干す。
真夏の炎天下に締め切った自動車の中は50度以上になります。この車内の太陽光がよく当たるフロントガラス部分などに布団を入れておくと2時間ほどで布団全体が50度以上に達します。裏表を入れ替えながらやるとより効果的です。
家庭用の衣類乾燥機やコインランドリーの乾燥機を利用する。
乾燥機は55度以上になるものがほとんどです。軽い毛布やタオルケットなどは40分~1時間程度でダニを死滅させられます。大きな布団は大型乾燥機を備えたコインランドリーの利用が便利(約6~10分100円が主流)。ただ、乾燥機を使用するときは素材や加工の仕方に注意が必要です。
布団乾燥機を使う
布団干しにやはり一番便利で効果的なのが「布団乾燥機」です。部屋で一年中、天気や時間帯に関係なくいつでも布団を干せますし、温度も高く設定できます。あと、天日干しには赤ちゃんに心配な排気ガスや花粉、隣国からのP.M2.5や黄砂といったリスクもありますが、布団乾燥機ならこれらの心配もありません。
布団乾燥機も各社から発売されていて色々あります。ダニ対策として使うには、ダニを殺す50度以上の温度設定ができるもの(ダニ対策機能があるかどうか)、そして操作や収納など使い勝手が良いものを選ぶことが大切です。
注意!
布団を天日干しした後、そして布団乾燥機を使った後に忘れていはいけないことがあります。それは布団に掃除機を掛けることです。折角ダニを殺しても、その死骸やフンをしっかり取り除いてしまわないと意味がありません。死骸やフンはアレルギーやぜんそくの原因になります。
ダニが生存できない「湿度」にも注目
ダニは湿度60~80%の環境も大好きなのですが、逆に湿度が50%以下になると死んでしまいます。温度の調整が難しい場合は、湿度を調整することでダニ対策になります。
夏の間は部屋に風通したり、エアコンの除湿機能や除湿器使って、部屋の湿度を50%以下に保つようにするとダニの生存や繁殖を抑えられます。冬の間は加湿する際にも湿度50%を超えないようするとダニは増えません。
このようにダニ対策には湿度にも注目です。50%以下の湿度だと赤ちゃんにとっても過ごしやすい環境になります。ただ、特に夏場の湿度調整はエアコンなど機械に頼らざるを得ないことが多いので電気代が嵩んでしまうのが難点です。
赤ちゃんの布団シーツやカバーを洗濯で「防ダニ化」

赤ちゃんが使っている布団のシーツやまくらカバー、それに寝間着、よだれ掛けなどを洗濯する際にダニよけ成分の入った仕上剤を使うことで、それらにダニを寄せつけない効果がでる対策法があります。
その使い方は洗濯機のすすぎの時に入れるだけで、とても簡単です。それにいつも使っている柔軟剤や漂白剤、糊剤とも一緒に使えます。
年に数回は、思い切って布団の丸洗いも
布団は毎日使うものなので、シーツやカバーをしていても汗や皮脂などで汚れます。特に赤ちゃんの布団は使っている時間が長いし、涙やよだれが付くことも多いので、シミ汚れや嫌なニオイが付きやすいものです。ダニや雑菌の原因にもなりますので、赤ちゃんの衛生のために年に数回、布団自体を丸洗いすることをおすすめします。

最近は街中のコインランドリーで布団の丸洗いや乾燥ができるところが増えています。クリーニング店でも対応しているところが多いです。
また、最近は宅配クリーニングが人気です。インターネットで申し込んで布団を宅配便で送るだけ。発送も受け取りも自宅に居ながらできるので、特に育児でなかなか外出しにくいお宅では重宝するサービスです。 宅配クリーニングを利用して、布団を丸洗いしてみましたが、布団がきれいになるだけじゃなくて、中綿が予想以上にフカフカになってびっくりしました。
いっそのこと、布団を替えてみる!
上の通り、布団のダニ対策は、いろいろ手間や時間がかかって大変です。楽して効果をあげたいという人には、布団自体を「防ダニ布団」に替えるという方法もありますよ。織り目が細かい生地を使って、ダニを一匹も通さない布団に注目です!枕やシーツもあります。